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最新版をチェック!勉強会や輪読会に使える話題の書籍

毎年恒例の「ITエンジニア本大賞」

振り返ってみると、新しい話題の本から数年に渡って人気の定番本まで、幅広いジャンルの本が揃っています。

エンジニア
エンジニア
来季の勉強会で使う本、どれがいいかな?
エンジニア
エンジニア
業務に直結するものもいいけど、新しくスキル開拓してみたいな
エンジニア
エンジニア
技術だけじゃなくてビジネス寄りの知識も増やしたいな

勉強会を開催する際、最初に悩むのが「テーマ」ですよね。

業務内であれ業務外であれ、何人もの人が勉強会に参加すれば多くの時間が消費されます。

できることなら参加者全員が意欲的に取り組める本をベースにしたいですし、だからといって難易度が低すぎても困りもの。

今回は、エンジニアが選ぶ「技術書」について、最新の情報をキャッチアップしていきます。

プラットフォームや基盤開発など、サービスを提供するようなプロジェクトに関わっている場合はビジネス書も重要ですが、ここでは開発主体のエンジニアという観点から省略します。

ITエンジニア本大賞について

この 1 年を振り返って、

・仕事の役に立った本
・初学者におすすめの本
・ずっと手元に置いておきたい本

などなど、あなたが選ぶ「おすすめの本」というやつですね。

ノミネートされた本の中から、技術書部門とビジネス書部門のそれぞれで大賞が決まります。

ITエンジニア本大賞(2023年)

2023 年の年初に発表された、技術書のベスト 10 を紹介します。

ITエンジニア1年生のための まんがでわかるLinux コマンド&シェルスクリプト基礎編

サーバにログインしてターミナル作業する機会が多いけど、基本的なコマンドしか知らない人にオススメ。

作業効率化や、頻繁にターミナル作業をしない人のリファレンス的な利用にも使えます。

AWSの知識地図

クラスメソッドのエンジニアの方々が書かれた AWS 入門書。

昨年、一昨年と「AWSではじめるインフラ構築入門」がノミネートされましたが、それを超えること間違いなし。

競技プログラミングの鉄則

アルゴリズム力と思考力を高める 77 の技術

Googleのソフトウェアエンジニアリング

相変わらず苦手なオライリー本。

オライリー本購入で、もれなく 2023 年のオライリー卓上カレンダーがもらえるキャンペーンが紀伊国屋書店で行われていましたが、やはり読めそうと思える本がなかった・・・。

Clean Craftsmanship(クリーンクラフトマンシップ)

規律、基準、倫理

より良く働き、生産性を高め、自分が書いたものに誇りを持つ!

ソフトウェアアーキテクチャの基礎

プロになるJava

Java の基本的な文法やクラス設計、開発環境の構築まで幅広く網羅されています。

SpringBoot はよく使われる Web アプリのフレームワークなのでアリとして、Git の説明までいるのかなっと思ったり・・・。

仕事で必要なプログラミングの知識がゼロから身につく」だからいるのか。

個人的には、ビルドツールが Maven ではなく Gradle だと嬉しかった。

プロを目指す人のためのTypeScript入門

「安全なコードの書き方から高度な型の使い方まで」

2022 年は TypeScript を実際に使ってアプリを作成しましたが、最初は何者かさっぱりわからなかった。

型を使って JavaScript のコードが生成できるのはわかりやすいし、NodeJS から乗り換えるならアリですね。

本質を捉えたデータ分析のための分析モデル入門

「統計モデル、深層学習、強化学習等 用途・特徴から原理まで一気通貫!」

良いコード/悪いコードで学ぶ設計入門

「保守しやすい 成長し続けるコードの書き方」

発売前から気になっていて、発売後に紀伊国屋書店で中をサラサラっと確認した記憶のある本。

上記の本も良さそうだったのですが、個人的には「ちょうぜつソフトウェア設計入門――PHPで理解するオブジェクト指向の活用」も立ち読みしてて良書だと感じた。

ただ、この表紙だと自分には買う勇気が出なかった・・・。

PHP をベースに書かれている設計本というのも珍しいし、PHP の入門書としても良さそう。

ITエンジニア本大賞(2022年)

2022 年の年初に発表された、技術書のベスト 10 を紹介します。

アジャイル開発とスクラム

多くの開発現場で取り組まれているアジャイル開発。

名前だけのなんちゃってアジャイルにならないようにしたいですね。

シェル・ワンライナー160本ノック

パイプで繋いだり、ループを書いたりと、何かと役立つワンライナー。

厳選された 160 個はどのようなものなのでしょうね。

AI・データ分析プロジェクトのすべて

AWSではじめるインフラ構築入門

技術本から資格本まで数多く出ている AWS 本。

その中からノミネートされたのがこの本です。

私は「AWSのしくみと技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書」という本で勉強会をしましたが、どこまでの知識を求めるかによって選択する本も変わってきそうですね。

コチラの本は 2021 年にノミネートされています。

機械学習を解釈する技術

達人プログラマー

自分のスキル的に名前負けしそうなので、きっと手に取らない本なんだろうなと思いつつも気になりますね。

データ指向アプリケーションデザイン

エンジニアに大人気のオライリー本から選ばれたのがこの本。

マイクロサービスのシステムに携わる際には避けて通れない道ですね。

個人的にオライリー本は苦手なんですよね・・・。

分析者のためのデータ解釈学入門

タイトルだけなら、このベスト 10 の中で購入してみたいのはこの本。

A5 サイズで 282 ページと読みやすそうなボリュームなのも魅力的です。

書店でパラパラっと見てこようかな。

モノリスからマイクロサービスへ

数年前、マイクロサービスのシステムに携わりながら、「責務が意識できていない」と別のエンジニアから詰められ購入した本。

買ったのはいいけど、オライリー本は苦手なんだってば(笑)

LeanとDevOpsの科学

実際にチーム内の勉強会で選ばれた本。

だけど私はこの勉強会に参加しませんでした(笑)

昔から開発と運用の両方に携わっていますが、DevOps については理解しておいた方がいいのかな。

ITエンジニア本大賞(2021年)

2021 年の年初に発表された、技術書のベスト 10 を紹介します。

AWS基礎からのネットワーク&サーバー構築

AWS を使ったインフラ構築の入門書。

Engineers in VOYAGE

オブジェクト指向UIデザイン

この手の本は苦手なので手に取ることはない・・・

Clean Agile 基本に立ち戻れ

洋書が和訳されたものですが、海外のチームビルディングがそのまま日本の開発現場に適してるとは思えない。

アジャイルという言葉が一人歩きしていると感じる今日この頃ですが、まあ自分も正解だとは言えない・・・。

SCRUM BOOT CAMP THE BOOK

アジャイルと同様にスクラム開発にトライしたプロジェクトも多いのではないでしょうか。

スクラムマスターは大変だなぁっと思いつつ、やってるうちに自然と浸透してくるものですね。

スプリントで細かくサクサク進めていくのは嫌いではない。

Amazon Web Servicesのしくみと技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書

実際にチーム内の勉強会で使った本。

内容は基本的なことですが、AWS で使ったことのないサービスの理解にはちょうどいいと思います。

IP マスカレードとか、LAN ケーブル(ストレート、クロス)の用語には懐かしさを感じました。
(まあ、どちらも現役ですけどね)

マスカレードといえば「TRF」だよねっていう話が、やはり若い世代には通用しなくて・・・。

ゼロから作るDeep Learning

AI 方面へのスキルチェンジ、または業務内で少し触る機会がある。

そんなシチュエーションがないと手を出しづらい AI の領域ですが、python で触りだけでも触れておくといいかもしれませんね。

ドメイン駆動設計入門

発売日に紀伊国屋書店に見に行ったけど、そっと閉じて買わなかった本。

DDD が当たり前とはいかないまでも、言語問わず浸透してきているのは間違いないですね。

ただ、こだわりすぎると終わりがなく、設計の段階であれこれ時間が掛かるのがリスク。
(リファクタ含め)

DDD なら「増田亨」さんの「現場で役立つシステム設計の原則」が途中の章まではわかりやすかった。

ソースコードのサンプルが複数ページにまたがると技術書は辛いですね・・・。

マスタリングTCP/IP

大学生の時に教科書として買わされた記憶があるんだけど気のせいだろうか。

もう大ベストセラー本ですね。

アルゴリズムとデータ構造

なぜ今頃になって「アルゴリズムとデータ構造」が注目を浴びているのだろうか。

この「アルゴリズムとデータ構造」って大学の時の講義の名称とまったく同じ・・・。

まとめ

勉強会や輪読会など、本をベースにチームメンバーで知見を深める時に役立つものを紹介してきました。

多くのエンジニアが選ぶから良いとは限りませんが、意欲のあるエンジニアの多くが読んでいる本ということで価値があるのは間違いありません。

これらの本を読めば仕事できる

そんな甘い世界ではありませんが、エンジニア同士の会話やセミナーなどでの交流など、知識として役に立つ場面は多いでしょう。

チームリーダー的な立場になると、より実感できる部分も多いと思います。

サイバーエージェント(CA)社の「新人エンジニアにおすすめする一冊 2022」の内容もオススメです。