関西オープンフォーラム(KOF)に行ってきました

関西オープンフォーラム(KOF)に行ってきました

記事一覧関西オープンフォーラム(KOF)に行ってきました

今日は、ATCソフト産業プラザ iMedio で 11/7(金)・11/8(土)に行われている「関西オープンフォーラム」に行ってきました。例年は「関西オープンソース」と「関西コミュニティ大決戦」がそれぞれ開催されているのですが、今年は合同で開催ということになったようです。

関西オープンフォーラム

仕事の都合上、平日のイベントに出るのは難しいのでイベント情報を確認する機会がなかったのですが、偶然にもイベントを開催してる話を協賛企業の方に聞いたので 2 日目のみ様子を見に行こうかと迷っていました。そこで、2 日目のプログラム(タイムテーブル)を見ると、「はてな流大規模データ処理」が面白そうだったので、場所的に 11 時は辛いですが行くことにしました。

ブースフロアは 20 ~ 30 の企業や団体が集まっていて、製品のデモを流したりパンフレットを配ったり、詳しく説明してくれたりと、オープンソースカンファレンスと似たような雰囲気でした。オープンソースカンファレンスも 2 年半くらい前に 1 度行っただけなので比較は難しいですが・・・。

ブースで興味を持って話を聞いたのは、wkyInstaller というインストール支援ソフトです。wkyInstaller は、オープンソースのソフトウエア(Webアプリ)を、設定ファイルのみで簡単にサーバインストールするものということでした。具体的には、Web アプリと FTP の設定を記述(もしくは、特定のフォーマットの設定内容をコピペ)するだけで、最新版のモジュールの取得から Web サーバへの配備まで(Web アプリのインストール画面を表示するところまで)自動化してくれるものです。

wkyInstaller は、現在までに 8 種類のオープンソースソフトウエアに対応していて、私が知っている主なものでは「EC-CUBE」「zen cart」「OpenPNE」があります。詳しくは wkyInstaller のサイトで確認して下さい。

Hiroron Labs

また、同じブースで zen cart についても説明を受けてきました。EC サイトの構築ソフトの中では、私は EC-CUBE しか使ったことがないので、zen cart の現在や今後の目標、EC-CUBE との住み分けなどを聞いてみました。zen cart は EC-CUBE より歴史は古いですが、英語圏で生まれたプロジェクトなので、日本の EC マーケットに対応しにくいのではないかという疑問が昔からあったのでいい機会でした。

まず、EC-CUBE との比較ですが、EC-CUBE は高いデザイン性と日本発という部分で勢いがあるとの見方だそうです。ただし、EC-CUBE や osCommerce などと同じ領域で競っていくわけではなく、EC 全体のマーケットを盛り上げていくことに繋げていきたいとのことでした。また、今までは開発者が自分の好きなようにやっていたので、コミュニティを中心に意見を取り入れて、コミッターの参加障壁を少なくしたり、本家へのコミット支援なども積極的に進めていくそうです。

Zen Cart 日本語公式サイト
EC-CUBE 公式サイト

さて、セミナーの話に戻りますが、予定通り参加したのは「はてな流大規模データ処理」だけです。はてなブックマークを例に、大規模データを扱うサービスのノウハウを共有してくれました。

50 分のセミナーだったので、全部を書くことはできませんが、要約すると、大規模データを扱うにはメモリが大事ということ。メモリの I/O に比べると、ディスク I/O は100 分の 1 以下になってしまうので、データの読み書きはメモリキャッシュを有効に使うべきだとのこと。ディスク I/O がボトルネックになっている間は、サーバを冗長化しても大きな効果は期待できないので、サーバの物理メモリを増設して、MySQL のデータ領域の容量より大きくすることが大事だそうです。

実際にメモリにキャッシュされている状況は、Linux の sar -r コマンドで確認できるので、ここでメモリが有効に使われているかを確認しながら、ディスク I/O の軽減に繋げる。ディスク I/O が減ると、待ち状態が多かった CPU が使われ始めるので、逆に CPU 負荷は上がっていきます。そこで、初めてサーバの冗長化が生きてくるというお話でした。

他にも RDBMS(MySQLなど)への問い合わせの仕方や、構成のお話がありましたが、そこはイメージに近かった気がします。MySQL の場合はマスタとスレーブ間でレプリケーションを取り、書き込みはマスタ、読み込みはスレーブに任せているとのこと。大量のデータベースアクセスも、データのキーによって参照するホストを変える(例えば、最初の文字がAからEの場合はホスト1を参照するなど)方法などを利用していました。これもキャッシュの効率化に繋がるのも納得です。

以上で、レポートは終了ですが、今回のイベントは関西の割には思ったより関西っぽくなかったということ。関西の企業がもっと多く参加していると、関西の企業研究になったのになぁ・・・。


参考カテゴリ

オススメ記事

最新の投稿やよく見られているのオススメ記事一覧です。

AmazonLinuxでEC2起動時にスワップ領域の割り当てに失敗

EC2 起動時のスワップ領域割り当てですが、これまでは以下の記事を参考に、/etc/rc.local を使って行っていました。 ・ Amazon EC2(Linux)のswap領域ベストプラクティス しかし、最近になって、EC2 イン...

>>記事を確認する

【5分でできる】Laravel5.4から5.5へバージョンアップ

Laravel5.5 がついにリリースされたので、5.4 ベースで作っていたものをバージョンアップしてみました。 composer.json の以下の部分を 5.5.* に変更するだけですが、依存関係のパッケージも問題なくアップデ...

>>記事を確認する

【30分でできる】AWSのEC2にgoofysを入れてS3をマウント

過去に携わったプロジェクトで、S3FS の通信状態が悪い時があるので、アプリ側のプログラムを AWS SDK を使ったものに置き換えていこうという施策がありました。 S3FS の導入には関わっていなかったので、導...

>>記事を確認する

【30分でできる】ぐるなびAPIで飲食店の店舗情報取得

過去に作成した「ぐるなびAPI」のプログラムや、ぐるなびの Web Service が新しくなったこともあり、API からの情報取得プログラムを書き換えてみました。 以前の記事は下記になります。 ・ ぐるなびAPIで...

>>記事を確認する

NginxのFastCGIキャッシュで白い画面がキャッシュされる

以前から、トップページにアクセスすると、レスポンスステータスは 200 で返ってくるのに、画面に何も表示されない現象が稀に見受けられたので調査してみました。 さすがに機会損失にも繋がるということで、...

>>記事を確認する

Laravel5.4の認証ユーザーのパスワードハッシュについて

Laravel で用意されている認証モジュールを利用する際、ユーザーモデル(User.php)経由で登録されるパスワードのハッシュ方法について調べてみました。 Laravel 上ではパスワード文字列を bcrypt() のヘルパー...

>>記事を確認する

Laravel5.4のコントローラコンストラクタでAuth::user()が取得できない

Laravel5.4 で認証を通したアクセスに対して、コントローラのコンストラクタでユーザモデルの値を取得しようと思ったら、なぜか Auth::user() の値が取得できなくて悩みました。 public function __construc...

>>記事を確認する

NginxのHSTS(HTTP Strict-Transport-Security)の設定

「Let's Encrypt」のおかげで、全サイト SSL 化していますが、これまで nginx の設定では、http のアクセスがあった場合に https に 301 リダイレクトさせていました。 この場合、Googlebot に http のアク...

>>記事を確認する

GoogleMapのAPIキーの認証情報にリファラURL設定

昔は API キーを指定することで、JavaScript で GoogleMap が表示できていましたが、何年か前に、そのキーに対して認証情報の追加が推奨されました。 新規で発行する場合は必須になっているかもしれませんが...

>>記事を確認する

【30分でできる】AmazonLinuxでApache2.4+php7.1+Laravel5.5

先日、「 VagrantでCentOS6.9のイメージを使う 」の通り、CentOS6.9 には Apache2.4 と PHP7.1 で Laravel のフレームワークが使える環境を構築しました。 ただ、将来的には AWS かつ Amazon Linux 上で動か...

>>記事を確認する