【枠順バイアス】競馬場・距離別 枠順傾向まとめ
~枠順データで“好枠・危険枠”を読み解く!~
「枠順バイアス」は、過去のレースデータから枠順別の【連対率】【複勝率】【出走頭数】を分析し、算出した z 値を元に、馬券に絡みやすいバイアスの出ている枠は◎、少しバイアスが出ている枠は○として可視化した評価です。
かつての「ラッキーゲート理論」を現代のデータに基づいて再構築したもので、よりシンプルで使いやすく、再現性の高い枠順分析を目的としています。
近年では、馬場造園技術の進化により、以前に比べてフラットで公平な馬場状態が維持されるようになってきました。
それでもなお、実際のレースにおいては、枠順による有利・不利が完全に解消されたわけではなく、今なお一定の傾向が見られます。
TARO さんについて詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
🗂 各競馬場のコース別枠順バイアス一覧
各競馬場のコース別枠順バイアスを一覧化しました。
予想するレースの枠番と、出走馬の前走のコースの枠番のデータを総合して予想にお役立てください。
📍東京競馬場
東京競馬場の各コースの詳細については、コースのリンク先でご確認ください。
| コース | 1枠 | 2枠 | 3枠 | 4枠 | 5枠 | 6枠 | 7枠 | 8枠 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 芝1400m | ○ | |||||||
| 芝1600m | ○ | |||||||
| 芝1800m | ○ | |||||||
| 芝2000m | ○ | ◎ | ☓ | |||||
| 芝2400m | ||||||||
| ダート1300m | ○ | ◎ | ☓ | |||||
| ダート1400m | ☓ | ○ | ◎ | ○ | ||||
| ダート1600m | ☓ | ○ | ○ | ◎ | ||||
| ダート2100m | ☓ | ○ | ○ |
📍中山競馬場
中山競馬場の各コースの詳細については、コースのリンク先でご確認ください。
| コース | 1枠 | 2枠 | 3枠 | 4枠 | 5枠 | 6枠 | 7枠 | 8枠 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 芝1200m | ○ | ◎ | ☓ | |||||
| 芝1600m | ○ | ○ | ○ | ☓ | ||||
| 芝1800m | ◎ | ○ | ☓ | |||||
| 芝2000m | ○ | |||||||
| 芝2200m | ○ | ☓ | ||||||
| 芝2500m | ◎ | |||||||
| ダート1200m | ○ | ○ | ||||||
| ダート1800m | ☓ | ○ | ○ | ◎ | ||||
| ダート2400m | ○ |
📍京都競馬場
京都競馬場の各コースの詳細については、コースのリンク先でご確認ください。
| コース | 1枠 | 2枠 | 3枠 | 4枠 | 5枠 | 6枠 | 7枠 | 8枠 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 芝1200m | ○ | |||||||
| 芝1400m | ◎ | ☓ | ||||||
| 芝1400m(外回り) | ☓ | ◎ | ||||||
| 芝1600m | ○ | ◎ | ||||||
| 芝1600m(外回り) | ○ | ○ | ||||||
| 芝1800m(外回り) | ○ | ○ | ||||||
| 芝2000m | ☓ | ○ | ||||||
| 芝2200m | ◎ | ○ | ☓ | |||||
| ダート1200m | ○ | ○ | ◎ | |||||
| ダート1400m | ○ | ○ | ||||||
| ダート1800m | ||||||||
| ダート1900m | ○ |
📍阪神競馬場
阪神競馬場の各コースの詳細については、コースのリンク先でご確認ください。
| コース | 1枠 | 2枠 | 3枠 | 4枠 | 5枠 | 6枠 | 7枠 | 8枠 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 芝1200m | ○ | |||||||
| 芝1400m | ◎ | ○ | ○ | ☓ | ||||
| 芝1600m(外回り) | ◎ | ☓ | ||||||
| 芝1800m(外回り) | ◎ | ○ | ||||||
| 芝2000m | ◎ | |||||||
| 芝2200m | ○ | |||||||
| 芝2400m(外回り) | ○ | ◎ | ||||||
| ダート1200m | ○ | ○ | ○ | |||||
| ダート1400m | ☓ | ○ | ○ | ○ | ||||
| ダート1800m | ☓ | ○ | ◎ | |||||
| ダート2000m | ○ |
📍中京競馬場
中京競馬場の各コースの詳細については、コースのリンク先でご確認ください。
| コース | 1枠 | 2枠 | 3枠 | 4枠 | 5枠 | 6枠 | 7枠 | 8枠 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 芝1200m | ○ | ◎ | ○ | ☓ | ||||
| 芝1400m | ◎ | ○ | ||||||
| 芝1600m | ○ | |||||||
| 芝2000m | ○ | |||||||
| 芝2200m | ○ | ○ | ||||||
| ダート1200m | ○ | |||||||
| ダート1400m | ○ | |||||||
| ダート1800m | ○ | |||||||
| ダート1900m |
📍小倉競馬場
小倉競馬場の各コースの詳細については、コースのリンク先でご確認ください。
| コース | 1枠 | 2枠 | 3枠 | 4枠 | 5枠 | 6枠 | 7枠 | 8枠 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 芝1200m | ☓ | ○ | ○ | ○ | ||||
| 芝1800m | ||||||||
| 芝2000m | ○ | |||||||
| 芝2600m | ○ | ○ | ||||||
| ダート1000m | ||||||||
| ダート1700m | ○ |
📍新潟競馬場
新潟競馬場の各コースの詳細については、コースのリンク先でご確認ください。
| コース | 1枠 | 2枠 | 3枠 | 4枠 | 5枠 | 6枠 | 7枠 | 8枠 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 芝1000m | ☓ | ☓ | ☓ | ◎ | ○ | ◎ | ||
| 芝1200m | ☓ | ○ | ||||||
| 芝1400m | ○ | |||||||
| 芝1600m(外回り) | ◎ | |||||||
| 芝1800m(外回り) | ○ | ○ | ☓ | |||||
| 芝2000m | ☓ | ○ | ○ | |||||
| 芝2000m(外回り) | ||||||||
| 芝2200m | ||||||||
| ダート1200m | ☓ | ○ | ||||||
| ダート1800m | ○ | ○ |
📍福島競馬場
福島競馬場の各コースの詳細については、コースのリンク先でご確認ください。
| コース | 1枠 | 2枠 | 3枠 | 4枠 | 5枠 | 6枠 | 7枠 | 8枠 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 芝1200m | ◎ | ◎ | ☓ | |||||
| 芝1800m | ○ | ○ | ☓ | |||||
| 芝2000m | ||||||||
| 芝2600m | ○ | |||||||
| ダート1150m | ○ | ○ | ☓ | ◎ | ||||
| ダート1700m |
📍函館競馬場
函館競馬場の各コースの詳細については、コースのリンク先でご確認ください。
| コース | 1枠 | 2枠 | 3枠 | 4枠 | 5枠 | 6枠 | 7枠 | 8枠 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 芝1200m | ○ | |||||||
| 芝1800m | ○ | ○ | ○ | |||||
| 芝2000m | ○ | |||||||
| 芝2600m | ○ | ○ | ||||||
| ダート1000m | ○ | ○ | ||||||
| ダート1700m | ◎ | ○ | ☓ | ○ |
📍札幌競馬場
札幌競馬場の各コースの詳細については、コースのリンク先でご確認ください。
| コース | 1枠 | 2枠 | 3枠 | 4枠 | 5枠 | 6枠 | 7枠 | 8枠 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 芝1200m | ||||||||
| 芝1500m | ○ | ○ | ||||||
| 芝1800m | ○ | ○ | ◎ | |||||
| 芝2000m | ||||||||
| 芝2600m | ○ | |||||||
| ダート1000m | ◎ | |||||||
| ダート1700m | ◎ |
🏇 評価基準
このサイトでは、各枠の複勝率がコース全体の平均複勝率と比べてどの程度偏っているかを、統計指標である「z値」を用いて評価しています。
z値が 2.0 以上の枠。コース全体の平均と比べて、複勝率が統計的に有意に高く、強いプラスの枠順バイアスがあると考えられる枠です。
z値が 1.0 以上 2.0 未満の枠。平均よりやや高い複勝率が続いている枠で、一定のプラスバイアスがうかがえる枠です。
z値が -2.0 以下の枠。複勝率が統計的に低く、明確なマイナスバイアスが疑われる枠です。馬の能力次第で克服は可能ですが、基本的には割り引き材料です。
上記以外の枠。バイアスの影響は小さく、特筆すべき有利不利はありません。
※評価はあくまで「枠順のバイアス(複勝率の偏り)」に基づくものであり、馬券の妙味(期待値)については、複勝回収率などもあわせてご自身で判断してください。
「ある値が全体の平均からどれくらい離れているか」を標準偏差で表した指標です。競馬の枠別成績では、各枠の複勝率がコース全体の平均複勝率と比べてどれだけ偏っているか(=バイアスの強さ)を判断するために使います。
z値が大きくプラス(例:+2以上)
→ 平均より明らかに好成績で“有利な傾向”
z値が大きくマイナス(例:-2以下)
→ 平均より明らかに低調で“不利な傾向”
z値は単なる勝率比較よりも、サンプル数(出走頭数)を考慮して偏りを評価できる点が特徴です。
🧭 活用方法①:枠順確定後に必ずチェック
本命候補が ◎ の枠 → 信頼度アップ(軸に据えやすい)
人気馬が ○ の枠 → 思い切って評価を下げる判断も視野に。
🔄 活用方法②:前走との枠順比較が狙い目
前走で「z値が著しく低い」枠 → 今走で「◎」や「○」の枠。
→ 枠順によるパフォーマンス回復が期待されるパターン
特に成績を落とした前走が「不利な枠」なら、見直しの余地あり。
🎯 活用方法③:枠バイアスを活かした“複勝馬券”の選び方(実践参考例)
複勝を安定して狙うためには、まず「馬そのものの力」を評価したうえで、最後に枠バイアスで後押しできるかを確認するのが最も効率的です。ここでは、出走表だけで行える ★S級・★A級・★B級の馬の選び方をベースに、枠バイアスをどのように組み合わせて軸馬を決めるかの実践例を紹介します。
S級とは、以下の実績を持つ、馬自体の能力がほぼ疑いようのない馬のことです。
- 前走1〜3番人気
- 前走着差0.4秒以内
- 先行力がある
- 騎手継続
- コース距離が合う
こうした馬が 枠◎評価(z値2.0以上) に入った場合は、軸候補としては最優先。レース全体の傾向と馬自身の強さが揃うため、複勝の信頼度は非常に高くなります。枠○評価でも軸として十分成立し、よほど不安要素がない限り本命視して問題ありません。
A級は以下の実績を持つ、安定感のある中堅〜上位クラスの馬です。
- 前走4〜6番人気
- 着差0.5〜0.7秒以内
- 先行可
- コース適性あり
A級の馬が 枠◎評価 に入った場合は「押し上げ効果」でS級級の信頼度に格上げできます。枠○評価でも、複勝軸として十分検討できるラインになります。逆に枠評価が☓や無印なら、軸ではなく“相手候補(ヒモ)”へ調整する判断材料として使うと良いでしょう。
B級は、馬券圏内に入っても不思議ではないが軸にするには少し不安が残る馬です。
- 前走7〜9番人気
- 着差1秒以内
- 先行気味
- コース実績あり
しかし、このタイプが 枠◎/○のようなプラスバイアス枠 に入ると、一気に“買いの根拠”が強まります。特に中穴〜人気薄の場合は、複勝でも十分妙味が期待でき、ランキング以上の走りを見せることがあります。逆にマイナスバイアス(☓枠)に入った場合は、大きく割り引きます。
- 馬の強さ(S/A/B級)を先に判断する
- その上で枠バイアス◎○☓かを確認する
- S級+枠◎○ → 最強の軸
- A級+◎ → 強い軸、A級+○ → 迷ったレースの軸
- B級+◎○ → 穴候補として非常に面白い
📎 補足:重馬場・不良馬場では傾向が崩れることも
現在のデータはすべての馬場状態を含んだ数値です。
重馬場・不良馬場では内外の有利不利が変わる場合もあるため、「標準馬場(良+稍重)限定版」も併用できれば、より精度の高い判断が可能です。
✍️ 最後に
「枠順は運」ではなく、「傾向」です。
この【枠順バイアス】を通して、あなたの馬券戦略にひとつの“指針”が加われば幸いです。
今後も各競馬場・距離を分析していきますので、ブックマーク&チェックをお願いします!
