中京芝1200mの枠順傾向をデータで分析:狙うべきはどの枠か?
中京競馬場の芝1200mは、スタートから最初のコーナーまでが短く、スピードと位置取りが大きく問われるコースです。
そのため、枠順による有利不利が出やすい舞台とされ、馬券検討の際にも重要なファクターの一つとなります。
今回は、枠番ごとの勝率・複勝率・回収率のデータをもとに、中京芝1200mで注目すべき枠を探っていきます。


分析データ
以下は、2022年~2025年途中までの 3 年半のデータを分析した結果です。
項目 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 3.9% | 13.7% | 49% | 52% |
2枠 | 10.4% | 23.6% | 108% | 77% |
3枠 | 8.1% | 27.9% | 160% | 101% |
4枠 | 4.3% | 15.7% | 27% | 83% |
5枠 | 5.1% | 25.4% | 43% | 116% |
6枠 | 5.9% | 15.3% | 170% | 59% |
7枠 | 5.5% | 15.8% | 57% | 36% |
8枠 | 5.9% | 11.8% | 77% | 44% |
最も目立つのは3枠と5枠の中枠勢
データを見てまず注目したいのは、3枠と5枠の中枠グループです。
3枠は勝率8.1%、複勝率27.9%と高水準で、複勝率は全枠中トップ。
さらに、単勝回収率160、複勝回収率101と、人気薄の好走もあり回収面でも優秀な成績を収めています。
5枠も複勝率25.4%、複勝回収率116と非常に安定しており、馬券圏内に絡む頻度と配当のバランスが良好です。
特に、堅実に複勝圏に入るタイプの馬が入った場合は、連軸や保険としての活用も視野に入るでしょう。
このように、3枠・5枠の中枠は、好成績と高い回収率を両立しており、信頼と妙味を兼ね備えた枠として注目に値します。
勝率トップは2枠、ただし複勝回収率には注意
2枠の勝率は10.4%と全体で最も高く、単勝回収率も108と好成績です。
内枠からスムーズに先行できた馬が粘り込む形がハマることも多く、単勝向きの枠と言えるかもしれません。
しかし、複勝率は23.6%、複勝回収率は77とやや控えめで、2着・3着への残り方にはややムラがある印象です。
券種によって期待値に差が出る点は、馬券検討時に考慮しておきたいポイントです。
外枠と一部の内枠は割り引き評価
一方で、1枠・4枠・6〜8枠の外側は、全体的に成績がふるいません。
1枠は複勝率13.7%、複勝回収率52とやや低調で、包まれるリスクやポジション取りの難しさが影響している可能性があります。
外から一気に押し上げる展開になりやすい6〜8枠は、複勝率・回収率ともに低く、特に7枠(複勝率15.8%、複勝回収率36)や8枠(複勝率11.8%、複勝回収率44)は人気でも過信は禁物です。
一部では6枠が単勝回収率170と高数値を記録していますが、これは人気薄の一発が偶然跳ねたケースによる可能性もあり、複勝回収率が59と伸びていない点からも、安定感には欠ける印象です。
馬券戦略への活かし方
このデータを馬券戦略にどう生かすか。注目すべきは以下のポイントです。
- 3枠・5枠は複勝率・回収率のバランスが良く、軸馬や連系馬券の中心に向く
- 2枠は単勝妙味が高く、先行脚質の馬であれば一発も期待できる
- 1枠・7枠・8枠は人気過多になっていた場合、思い切って評価を下げることも検討
枠順だけで決め打つのではなく、回収率や脚質との相性、展開想定と組み合わせて予想することで、無駄な投資を減らし、効率的な馬券購入に繋がります。
まとめ:枠順傾向から得られる冷静な視点
中京芝1200mでは、3枠と5枠の中枠勢が安定した成績を収めており、複勝率・回収率のバランスからも注目に値します。
2枠も勝率・単勝回収率が高く、展開次第で狙う価値があります。
一方で、1枠や外枠は成績面でやや不安があり、過剰な人気に流されず、冷静な評価が求められます。
枠順はあくまで一つのファクターですが、過去データから得られる傾向を知っておくことで、判断の精度は確実に上がります。
競馬予想において、客観的な材料を積み重ねることこそ、長期的な馬券力の向上につながるのではないでしょうか。

