ダートの馬場状態で変わる?1番人気の妙味をデータで検証
馬場が悪くなると1番人気は信頼できない──そう思われがちですが、本当にそうでしょうか?
今回はJRA全競馬場のダートレースに限定し、2022年〜2024年の3年分のデータから、馬場状態(良・稍重・重・不良)ごとに1番人気馬の勝率・複勝率・回収率を比較してみました。
1番人気の馬場状態別成績
以下は、2022年~2024年の 3 年間データを分析した結果です。
項目 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
良 | 33.1% | 64.4% | 78% | 84% |
稍重 | 35.7% | 65.9% | 82% | 86% |
重 | 37.4% | 66.3% | 87% | 86% |
不良 | 34.8% | 65.9% | 87% | 86% |
重馬場と不良馬場で光る高回収率
意外にも、最も好成績を残しているのは「重馬場」でした。
勝率は約37.4%、複勝率66.3%、単勝回収率は87%、複勝も86%と安定感と妙味を兼ね備えた結果に。
また「不良馬場」でも勝率約34.8%、回収率も単勝87%・複勝86%とほぼ同等で、馬場が渋ったときこそ1番人気が強いという傾向が見られました。
良馬場では意外と妙味は薄い?
一方で、良馬場では勝率こそ33.1%、複勝率64.4%と安定していますが、単勝回収率78%、複勝回収率84%と他の馬場状態と比べるとやや控えめな印象です。
人気馬が過剰に支持されやすいのは、馬場が良い時ほど顕著なのかもしれません。
ダートは渋った馬場でこそ狙える?
稍重も含めて見ると、渋った馬場全体で安定した成績を残しており、むしろ「渋馬場=1番人気の買い時」といっても過言ではありません。
一般的には悪化した馬場は穴馬に注目が集まりがちですが、人気馬がしっかり走る傾向があることは、馬券戦略において大きな武器になります。
まとめ
ダート戦では、良馬場よりも「重」「不良」「稍重」といった馬場状態の方が、1番人気の信頼度・回収率ともに高くなる傾向があることが分かりました。
悪天候時でも1番人気を信じる勇気が、回収率アップにつながるかもしれません。
馬場状態の傾向を把握し、1番人気の買い時・見送り時を見極めることで、データに基づいた戦略的な馬券購入が可能になります。
次回のダートレース、ぜひ馬場をチェックしてみてください。