札幌芝1800mの枠順別傾向をデータで分析
札幌競馬場の芝1800mは、JRAの中でも比較的平坦なコース形態が特徴のひとつです。
スタートからコーナーまでの距離が短いため、枠順による有利不利が発生しやすいコースとしても知られています。
本記事では、2022年以降のデータをもとに、各枠の成績傾向を分析し、馬券戦略にどう活かせるかを考察します。


分析データ
以下は、2022年~2025年途中までの 3 年半のデータを分析した結果です。
項目 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 14.1% | 37.5% | 305% | 138% |
2枠 | 7.8% | 34.4% | 45% | 67% |
3枠 | 8.5% | 23.2% | 111% | 89% |
4枠 | 8.0% | 26.1% | 57% | 64% |
5枠 | 9.7% | 20.4% | 62% | 41% |
6枠 | 5.3% | 19.1% | 19% | 60% |
7枠 | 14.7% | 35.3% | 93% | 97% |
8枠 | 6.5% | 29.0% | 32% | 72% |
内枠が強いというセオリーは本当か?
まず注目したいのは、1枠の好成績です。
勝率は14.1%、複勝率も37.5%と高く、単勝回収率は驚異の305%、複勝回収率も138%という結果が出ています。
これは単なる偶然とは言いにくく、明確な傾向が存在すると捉えて差し支えないでしょう。
続く2枠も複勝率34.4%と安定しており、内枠の馬が先手を取ってレースを運びやすい環境であることがデータにも表れています。
ただし、2枠の単勝回収率は45%と低めで、穴馬の激走というよりは人気馬の堅実な走りが目立つ印象です。
外枠にも妙味はあるのか?
一方で、7枠は勝率14.7%、複勝率35.3%と1枠に匹敵する好成績を残しています。
単勝回収率93%、複勝回収率97%と数値的にも馬券妙味のある枠です。
外枠=不利というイメージを持たれがちですが、脚質や展開に恵まれた馬であれば十分勝ち負けできる枠といえるでしょう。
逆に、8枠は勝率6.5%、単勝回収率32%とやや劣勢な傾向にあります。
極端な外枠になるとコーナーまでの距離や位置取りの難しさが影響している可能性があります。
中枠はやや不振、取捨選択がカギ
3〜6枠にかけては勝率・複勝率・回収率ともにやや低調な傾向が見られます。
特に6枠は勝率5.3%、複勝率19.1%、単勝回収率19%と、馬券的には厳しい結果です。
中途半端な位置から先手を取れずに包まれてしまうケースも考えられ、枠だけでなく脚質や展開も加味した精査が必要です。
馬券戦略への活用ポイント
このように札幌芝1800mでは、極端な内枠や外枠に注目すべき傾向が見て取れます。
特に1枠と7枠のデータは馬券戦略にとって有益な示唆を含んでおり、内・外枠の先行馬や展開に恵まれそうな馬は積極的に狙う価値があるでしょう。
逆に、人気馬であっても6枠のような成績不振の枠に入った場合には評価を下げるなど、枠順をひとつの判断材料として取り入れることが、的中率と回収率の向上につながる可能性があります。
まとめ
札幌競馬場芝1800mにおける枠順別の成績を見ると、単に内枠有利という単純なものではなく、1枠・7枠のように特筆すべき好成績の枠が存在していることが分かりました。
馬券検討時には、こうしたデータを参考にしながら、展開や脚質との兼ね合いを見極めることが重要です。
枠順というファクターを精査することは、的確な馬券戦略の第一歩といえるでしょう。

