騎手(ジョッキー)
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武豊 騎手データ分析|得意条件・人気別成績・重賞の信頼度を「妙味」で読む

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~JRA 史上に残るレジェンドジョッキー・武豊を「どこで買えば人気以上に走るか」までデータで押さえる~

武豊騎手は、JRA を代表するレジェンドジョッキーです。

1987 年のデビュー以来、ディープインパクト・キタサンブラック・ドウデュースをはじめとする各世代のスター馬とコンビを組み、長きにわたって第一線で活躍を続けています。

ただ、馬券として考えると、「強い・有名」ことと「買って儲かる」ことは別問題です。

実力が知れ渡っているぶん人気(オッズ)に織り込まれやすく、「武豊だから」では回収率は伸びません。

このページでは、武豊騎手の成績を「人気との乖離(妙味)」の視点で整理し、脚質タイプ・重賞での信頼度・人気帯ごとの狙い目を一望できるようにまとめます。

このページでわかること

・武豊の「買いどころ・消しどころ」早見表(脚質タイプ/中央場・ローカル/重賞信頼度/人気の妙味)
人気別成績(1番人気は過剰評価か/妙味の出る人気帯はどこか)
重賞・G1 での信頼度と平場との差
競馬場別/距離別/芝ダート別の得意・不得意の傾向
脚質の傾向と、テン乗り(初騎乗)時の成績
・馬券での具体的な使い方(軸にする条件/ヒモに回す条件/消す条件)

※本ページの数字は 2022年1月〜2026年4月(約4年4か月)の JRA データをもとにしています(出典:JRA-VAN のデータをもとに当サイトで集計)。各表には騎乗数(母数)を併記しています。サンプルの少ない条件は「参考」としてご覧ください。数字は「こうなりやすい」という傾向の目安で、当日の馬場・展開・馬の調子とあわせてご判断ください。

結論:武豊の「買いどころ・消しどころ」早見表

細かいデータの前に、まず結論です。

下表は、このページの内容を 5 つの観点で要約した「結論早見表」です(他の騎手と並べて比較したい場合は、JRA 騎手データ分析まとめ(ハブ) の早見表をどうぞ)。

観点武豊の傾向
脚質タイプ逃げ・先行の前々競馬が軸。とくに逃げが打てた時の破壊力が抜群(勝率 27.8%・単勝回収率 159%)。後方からの追込はかなり厳しい(勝率 5.6%・単勝回収率 31%)。
中央場 / ローカルローカル優勢(ローカル単勝回収率約 83% vs 中央約 64%)。札幌(319 鞍・単勝回収率 100%)が突出した主戦場で、函館・中京も買い得。中央場では阪神・京都に多く乗るが回収率は平凡。
重賞の信頼度△(条件付き):G1 は単勝回収率 38%・勝率 7.5% と明確に割引が必要。一方で GⅡ は単勝回収率 82%・複勝回収率 107% と複勝買いに妙味あり。重賞全体で複勝率は控えめでも、複勝の旨みは残るタイプ。
人気帯の妙味1 番人気は勝率 30.9%・単勝回収率 72% で堅実だがオッズ相応。中位人気(4〜6 番)は単勝回収率約 64% と妙味薄。狙い目は 9 番人気を中心とした中穴〜大穴(9 番人気は騎乗数 73・単勝回収率 209%)。「時々跳ねる」タイプ。
一言でいうと「いつでも軸」ではなく、ローカル × 前々の競馬 × GⅡ・中穴が重なったときが“買いどころ”。G1 の本命人気では特に妙味が乏しく、「ロマン枠の単勝・複勝」で狙うのが現代の武豊との付き合い方。
※表は横スクロールできます

以下、それぞれの根拠となるデータを順に見ていきます。

プロフィールと年別成績の推移

武豊騎手は、栗東所属の JRA 騎手です。

1987 年のデビュー以来、JRA リーディングジョッキーの常連として長きにわたって活躍。クラシック・古馬中長距離 G1 を中心に、世代を超えて結果を残し続けています。

本ページの集計期間(2022年1月〜2026年4月)の総騎乗は 2,427 鞍、勝率 13.7%・複勝率 37.3%

勝率はキャリアのピーク時よりも落ち着いた水準ですが、依然として年間 500 鞍前後を任され続けています。

年別の推移は次のとおりです。

騎乗数勝率複勝率単勝回収率複勝回収率
2022年60012.2%36.8%74%81%
2023年50514.7%35.8%75%73%
2024年54016.1%38.1%75%76%
2025年57512.5%37.0%65%73%
2026年(1〜4月)20713.0%41.1%66%76%
※表は横スクロールできます/2026年は4月時点

勝率は 12〜16% の範囲で推移しており、年ごとの振れは比較的小さい騎手です。

もっとも好調だったのは 2024 年(勝率 16.1%・複勝率 38.1%)。2025 年は単勝回収率 65% と数字がやや落ち込みましたが、騎乗数自体は減らず、トップ厩舎からの依頼が継続している点は健在です。

主な GⅠ 勝ち鞍

本データ期間以前を含む通算で、JRA GⅠ の主な勝ち鞍は次のとおりです(同一レース複数勝は併記)。

  • 3歳クラシック:日本ダービー(タニノギムレット、スペシャルウィーク、アドマイヤベガ、キズナ、ドウデュース)/皐月賞(ナリタタイシン、ディープインパクト、エアシャカール)/オークス(ベガ、ダンスパートナー、エアグルーヴ)/桜花賞(ベガ、オグリローマン、ファレノプシス、ダンスインザムード)/秋華賞(ファレノプシス、ファインモーション、エアメサイア)/菊花賞(スーパークリーク、ダンスインザダーク、エアシャカール、ディープインパクト、ワールドプレミア)
  • 2歳GⅠ:朝日杯フューチュリティS(ドウデュース)/阪神3歳牝馬SGⅠ(現・阪神ジュベナイルフィリーズ)(ヤマニンパラダイス)
  • マイルGⅠ:NHKマイルカップ(シーキングザパール、クロフネ)/マイルチャンピオンシップ(トーセンラー、サダムパテック)/安田記念(オグリキャップ、ハートレイク)
  • スプリントGⅠ:高松宮記念(スズカフェニックス)/スプリンターズS(バンブーメモリー、ビリーヴ)
  • 中距離GⅠ:大阪杯(キタサンブラック、ジャックドール)/天皇賞(春)(スーパークリーク、メジロマックイーン×2、スペシャルウィーク、ディープインパクト、キタサンブラック×2)/天皇賞(秋)(スーパークリーク、エアグルーヴ、スペシャルウィーク、ウオッカ、メイショウサムソン、キタサンブラック、ドウデュース)/宝塚記念(イナリワン、マーベラスサンデー、ディープインパクト、メイショウタバル)/エリザベス女王杯(ファインモーション、トゥザヴィクトリー、アドマイヤグルーヴ×2)/ジャパンカップ(スペシャルウィーク、ローズキングダム、キタサンブラック、ディープインパクト、ドウデュース、ウオッカ)/有馬記念(オグリキャップ、ディープインパクト、サトノダイヤモンド、ドウデュース)
  • ダートGⅠ:フェブラリーS(ゴールドアリュール、カネヒキリ、ヴァーミリアン、コパノリッキー、インティ)/ジャパンカップダートGⅠ(現・チャンピオンズカップ)(クロフネ、タイムパラドックス、カネヒキリ、ヴァーミリアン)

※レース名・馬名は JRA 公式の重賞競走成績にもとづいて記載しています(同一レース複数勝は併記)。「ジャパンカップダート」は当時のレース名で、現在は「チャンピオンズカップ」に改称されています。「阪神3歳牝馬ステークス」も同様に、現在は「阪神ジュベナイルフィリーズ」に名称が変更されています。

総合成績(芝・ダート)

まずは全体の成績と、芝・ダートの内訳です。

区分騎乗数勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
全成績2,42713.7%26.4%37.3%71%76%
1,39412.4%24.2%34.6%62%72%
ダート1,03315.5%29.3%40.9%84%81%
※表は横スクロールできます

注目したいのは、ダートのほうが芝より数字が良いことです。

勝率はダート 15.5% / 芝 12.4%、複勝率はダート 40.9% / 芝 34.6%。

そして単勝回収率はダート 84%・複勝回収率 81%。JRA の控除率を踏まえた「ふつう」のライン(単勝 75〜80%)を超えており、ダートの武豊はトータルで収支がほぼトントンに乗る水準です。

一方、芝は単勝回収率 62%・複勝回収率 72% と、明確に「ふつう」を下回ります。

芝での騎乗数は 1,394 鞍と多く、世間のイメージも「武豊といえば芝」かもしれませんが、馬券的な妙味で言えばダートのほうが買い得――この事実は押さえておく価値があります。

人気別成績 ── 妙味はどの人気帯に出るか

武豊騎手を馬券で扱ううえで、もっとも重要なのがこの人気別成績です。

「1 番人気での信頼度」と「人気を落としたときの妙味」は、まったく別の話だからです。

人気帯騎乗数勝率複勝率単勝回収率複勝回収率
1 番人気45930.9%65.4%72%84%
2〜3 番人気77115.6%47.5%約68%約81%
4〜6 番人気7676.9%23.7%約64%約62%
7 番人気以下4304.2%13.5%約88%約82%
※表は横スクロールできます/グループの回収率は構成セルの騎乗数で加重した概算

まず 1 番人気。勝率 30.9%・複勝率 65.4% と、しっかりと結果を出しています。

ただし単勝回収率は 72%。

「武豊=1 番人気だから買い」というほどの上乗せはなく、オッズにほぼ織り込み済みです。

むしろ「武豊が騎乗するから人気を被る」ぶん、本命視には適度な割引が必要な場面もあります。

2〜3 番人気は勝率 15.6%・単勝回収率約 68% と、こちらも明確に「ふつう」のラインを下回ります。

このゾーンは「軸というよりは相手」――馬連・ワイド・3 連系のヒモとして扱うのが現実的です。

4〜6 番人気は勝率 6.9%・単勝回収率約 64%・複勝回収率約 62%。中位人気では明確な妙味は出ず、軸にも相手にもしづらいゾーンです。

そして本ページで一番おもしろいのが、7 番人気以下の中穴〜大穴ゾーンです。

勝率こそ 4.2%・複勝率 13.5% と低いものの、単勝回収率は約 88%。

とくに、9 番人気の単勝回収率は 209%(騎乗数 73 鞍・5 勝)と突出しており、「忘れた頃に武豊の大穴が決まる」という馬券ファンの感覚はデータ上も裏付けられます。

もちろん 9 番人気のサンプル 73 鞍は決して多くないので、これは「狙えば必ず取れる帯」ではありません。

ですが、「武豊の中穴〜大穴は単勝・複勝で押さえて損のないゾーン」というのは、馬券の組み立てとして頭に置いておく価値があります。

まとめると、本命人気は信頼するが過信しない、中位人気は素直に評価を下げる、中穴〜大穴は「跳ねたら美味しい」枠として単勝・複勝で薄く押さえる――というのが、現代の武豊騎手との付き合い方です。

「どの人気帯の単勝を、どんな条件で買えば的中率と回収率が両立するのか」を体系立てて学びたい方は、こちらの教材も参考になります。

重賞・G1 での信頼度(クラス別成績)

次に、出走クラス別の成績です。

「平場では強いが大舞台になると…」というタイプもいれば、重賞・G1 でこそ信頼できるタイプもいます。

クラス騎乗数勝率複勝率単勝回収率複勝回収率
新馬・未勝利84615.8%41.1%約61%約69%
1〜3 勝クラス1,19413.2%36.4%約80%約76%
OP・L(リステッド)13713.1%38.0%約85%約90%
重賞(GⅢ・GⅡ)17010.0%30.0%約67%約91%
G1807.5%25.0%38%92%
※表は横スクロールできます/グループの回収率は構成セルの騎乗数で加重した概算

勝率はクラスが上がるほど下がっていきます(新馬・未勝利 15.8% → G1 7.5%)。

注目すべきはG1 の数字です。勝率 7.5%、単勝回収率は 38% と、明確に「ふつう」の水準を大きく下回ります。

これは、G1 という大舞台では武豊騎手が依然として人気を被りやすく、その人気ぶんを勝ち切れないケースが目立つためと考えられます。

G1 週の馬券では、「武豊だから軸」は危険サイン――過剰人気になっていないかを必ずチェックしてください。

一方、G1 でも複勝回収率は 92% と高めの数字を維持しています。「単勝で軸にするのはリスキーだが、複勝・ワイドで押さえる価値はある」というのが、現代の武豊と G1 との付き合い方です。

意外に妙味が出るのが、重賞(GⅢ・GⅡ)OP・Lです。

重賞は勝率 10.0% にとどまるものの、単勝回収率約 67%・複勝回収率約 91%。とくに GⅡ 単独では単勝回収率 82%・複勝回収率 107% と、複勝・ワイドではトータルでプラス収支に乗る水準です。

OP・L は単勝回収率約 85%・複勝回収率約 90% で、こちらもベタ買いに近い水準で買い得。

下級条件では、1〜3 勝クラスが最も騎乗数が多く(1,194 鞍)、勝率 13.2%・単勝回収率約 80% と、軸として使える水準です。

新馬・未勝利は単勝回収率約 61% とやや低め。「2 歳戦の武豊」を本命視するのは少し慎重にしたほうがよいゾーンです。

コース・条件別の傾向(距離・競馬場)

ここからは、距離帯・競馬場ごとの傾向です。

※細かい条件ほどサンプルが小さくなりやすいので、騎乗数の少ない条件はあくまで参考としてご覧ください。コース形態そのもの(枠順・脚質バイアス)の深掘りは 枠順アナリティクス が詳しいので、併用がおすすめです。

距離帯別

距離帯騎乗数勝率複勝率単勝回収率複勝回収率
1000〜1300m(短距離)46216.7%40.0%85%76%
1400〜1600m(マイル前後)7599.6%32.0%56%70%
1700〜2000m(中距離)1,01915.0%39.7%73%78%
2100〜2400m(中長距離)12418.5%44.4%100%92%
2500m〜(長距離)6311.1%28.6%66%66%
※表は横スクロールできます

勝率・単勝回収率ともにもっとも高いのは 2100〜2400m の中長距離。勝率 18.5%・単勝回収率 100%・複勝回収率 92% と、収支トントンのラインです。

キタサンブラックの天皇賞(春)連覇、サトノダイヤモンドの有馬記念、ドウデュースの中長距離 G1 ──といった印象的な勝ち鞍を生み出してきた距離帯で、騎乗数こそ 124 鞍と多くありませんが、回ってきたチャンスでしっかり結果を残しています。

短距離(1000〜1300m)も健闘しており、勝率 16.7%・単勝回収率 85% と、距離帯のなかでは 2 番目の数字。短距離戦に出てきた武豊は意外と買い得です。

もっとも騎乗数が多いのは 1700〜2000m(1,019 鞍)で、勝率 15.0%・単勝回収率 73%。可もなく不可もない「ふつう」のゾーンで、軸というよりは相手向きです。

逆に、1400〜1600m(マイル前後)は明確に苦戦中。勝率 9.6%・単勝回収率 56%・複勝回収率 70% と、距離帯のなかで一番数字が落ちます。

マイルの武豊を本命視するときは、少し慎重に評価したいところです。

長距離(2500m〜)は騎乗数 63 鞍と少なめで、単勝回収率 66%・複勝回収率 66% と「ふつう」を下回ります。中長距離(2100〜2400m)とは別物として扱うのが安全です。

競馬場別(中央場 vs ローカル)

競馬場ごとの傾向は、まず中央場(東京・中山・京都・阪神)ローカル(札幌・函館・福島・新潟・中京・小倉)の大きく 2 つで押さえます。

区分騎乗数勝率複勝率単勝回収率複勝回収率
中央場(東京・中山・京都・阪神)1,51212.8%36.6%約64%約76%
ローカル(札幌・函館・福島・新潟・中京・小倉)91515.3%38.5%約83%約76%
※表は横スクロールできます/回収率は構成場の騎乗数で加重した概算

はっきりローカルのほうが妙味ありです。

ローカル開催では勝率 15.3%・複勝率 38.5%、単勝回収率約 83%・複勝回収率約 76%。

一方、中央 4 場(東京・中山・京都・阪神)は騎乗数こそ 1,512 鞍と多いものの、単勝回収率は約 64% と、「ふつう」の水準を明確に下回ります。

中央場では人気を被りやすく、そのぶん回収率が削られる――トップ騎手にありがちなパターンが、武豊騎手にもよく当てはまります。

競馬場ごとの細かい成績は下表のとおりです(騎乗数の少ない場は参考扱い)。

競馬場騎乗数勝率複勝率単勝回収率複勝回収率
阪神58012.1%37.2%70%81%
京都53814.7%38.7%59%71%
札幌31916.9%37.0%100%75%
中京29512.9%36.9%74%77%
東京26210.7%33.2%62%78%
函館25916.6%42.1%77%75%
中山13212.1%32.6%63%71%
小倉2025.0%50.0%114%(参考)93%(参考)
福島120.0%25.0%0%(参考)54%(参考)
新潟100.0%30.0%0%(参考)61%(参考)
※表は横スクロールできます/福島・新潟・小倉はサンプル僅少のため数字は参考扱い

場別で見ると、札幌(319 鞍・勝率 16.9%・単勝回収率 100%)が圧倒的な主戦場です。

サンプルもしっかり 319 鞍ありながら単勝回収率がきっちり 100% に乗っており、「夏の札幌の武豊は黙って単勝・複勝で押さえる」くらいの存在感です。

同じ夏の北海道シリーズの函館(259 鞍)も勝率 16.6%・複勝率 42.1% と数字が安定しており、ローカル開催の武豊は積極的に狙っていけます。

中京は騎乗数も多く(295 鞍)、勝率 12.9%・単勝回収率 74%・複勝回収率 77% と安定。栗東所属で乗り慣れた舞台らしい数字です。

中央 4 場では、京都の単勝回収率 59%、東京の 62%、中山の 63%と、軒並み「ふつう」の水準を下回ります。本命視で軸に固定するのは慎重にしたいゾーンです。

もっとも騎乗数の多い阪神(580 鞍)は単勝回収率 70%・複勝回収率 81% で、4 場のなかでは比較的マシ。とはいえ単勝で機械的に買う水準ではありません。

福島・新潟はサンプルが小さく参考扱いですが、勝率 0% の数字どおり、当期間ではほぼ縁のない場と言えます。小倉は 20 鞍と少ないため、こちらも参考程度に。

脚質の傾向

武豊騎手の脚質タイプです。

想定される位置取りがわかると、馬券の組み立てがしやすくなります。

脚質該当数(構成比)勝率複勝率単勝回収率
逃げ252(10.4%)27.8%62.7%159%
先行722(29.8%)20.8%49.9%95%
差し(中団)832(34.3%)8.8%30.2%52%
追込(後方)590(24.3%)5.6%19.7%31%
まくり31(1.3%)22.6%67.7%91%
※表は横スクロールできます/構成比は脚質判定のついた 2,427 鞍を母数とする

もっとも見逃せないのが逃げ(勝率 27.8%・複勝率 62.7%・単勝回収率 159%)

頻度は全体の 10.4% と多くありませんが、ハナを切れた時の破壊力は今回の集計データのなかでも屈指で、単勝回収率は 159% とトータルで明確にプラス収支に乗ります。

「武豊の逃げ宣言」が出たレースの単勝・複勝は、それだけで買い目に加える価値がある水準と言ってよいでしょう。

先行も騎乗の約 3 割(29.8%)を占め、勝率 20.8%・複勝率 49.9%・単勝回収率 95% と高水準。前々で運べる馬に乗ったときの武豊は信頼できます。

逆に、中団差しと後方からの追込は明確に苦戦。中団は勝率 8.8%・単勝回収率 52%、後方追込は勝率 5.6%・単勝回収率 31% と一気に苦しくなります。

差し・追込の構成比は合計で約 6 割と決して少なくないため、「武豊の馬は前々に行けるか?」が買い・消しの最大の分かれ目です。

位置取りが後ろになりそうな馬を武豊だからと過信するのは禁物――前走の位置取りや当日の枠順とあわせて、逃げ・先行ができそうな馬かを必ずチェックしてください。

テン乗り(初騎乗)時の成績

「乗り替わりで武豊=強化」とよく言われますが、データ上はどうでしょうか。

継続騎乗(前走と同じ騎手)と、テン乗り(その馬への初騎乗)で比べました。

区分騎乗数勝率複勝率単勝回収率複勝回収率
継続騎乗(前走と同騎手)94814.1%40.6%63%73%
テン乗り(乗り替わり)1,23213.4%35.1%79%80%
※表は横スクロールできます/前走のある 2,180 鞍が対象(新馬戦などの初出走を除く)

勝率・複勝率は継続騎乗(14.1% / 40.6%)のほうがやや上ですが、テン乗り(13.4% / 35.1%)でも落ち幅はわずかです。

むしろ単勝・複勝回収率はテン乗りのほうが高い(単 79% / 63%、複 80% / 73%)

これは、継続騎乗だと「前走も武豊で人気」になりやすいのに対し、テン乗りは相対的に人気を被りにくく、妙味が残るためと考えられます。

結論として、「乗り替わりだから割引」は不要。テン乗りの武豊はむしろ買い得になりやすい、と覚えておいてください。

まとめ ── 武豊の馬券での使い方

武豊騎手は、JRA 史上に残るレジェンドジョッキーです。

ただし馬券では、ネームバリューだけで本命視するのは禁物――「ここで買う・ここは見送る」という視点が何より重要です。

軸にしやすい条件

  • 札幌・函館の夏ローカル。札幌は勝率 16.9%・単勝回収率 100%、函館は勝率 16.6%・複勝率 42.1% と、夏の北海道シリーズは積極的に狙える。
  • ハナを切れる馬・前々で運べる馬。逃げ時は勝率 27.8%・単勝回収率 159%、先行時も単勝回収率 95% と高水準。
  • 2100〜2400m の中長距離。勝率 18.5%・単勝回収率 100%・複勝回収率 92%。中長距離 G1 で結果を出す傾向と整合。
  • ダート戦。単勝回収率 84%・複勝回収率 81% と、芝(単 62%)より明確に買い得。
  • テン乗り(乗り替わり初戦)。継続騎乗より単勝回収率が約 16 ポイント高く、「乗り替わり=強化」のセオリーが数字上も成立。

ヒモ・相手に回したい条件

  • 2〜3 番人気(勝率 15.6%・単勝回収率約 68%)。軸というより馬連・ワイド・3 連系の相手向き。
  • 重賞(GⅢ・GⅡ)の複勝・ワイド。単勝回収率は約 67% と平凡だが複勝回収率は約 91%。とくに GⅡ 単独では複勝回収率 107% と、複勝買いではプラス収支。
  • G1 の複勝・ワイド。単勝回収率 38% は割引必須だが、複勝回収率は 92% と高水準。本命視は避けつつ、複勝・ワイドの押さえなら妙味あり。
  • 9 番人気を中心とした中穴〜大穴。7 番人気以下の単勝回収率は約 88%、とくに 9 番人気は単勝回収率 209%。少額の単勝・複勝で薄く押さえる枠として有効。

あえて評価を下げたい条件

  • G1 の本命人気での単勝(勝率 7.5%・単勝回収率 38%)。「武豊だから軸」は危険サイン。複勝・ワイドに切り替えるのが現実的。
  • 中央 4 場(とくに京都・東京・中山)の本命視(単勝回収率 59〜63%)。人気を被りやすく、軸として固定するには妙味薄。
  • 1400〜1600m(マイル前後)(勝率 9.6%・単勝回収率 56%)。距離帯のなかでもっとも数字が落ちる帯。
  • 後方からの差し・追込しかできない馬(追込時 勝率 5.6%・単勝回収率 31%)。脚質がはまらない馬での過信は禁物。

武豊は“いつでも軸”の騎手ではありません。札幌・函館 × 前々の競馬 × GⅡ・中穴——この「買いどころ」が重なったときに、データ上の妙味が生まれます。G1 の本命人気では、単勝より複勝・ワイドで付き合うのが現代の武豊との上手な距離感です。

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当サイトは「人(騎手・厩舎) × データ(成績と人気の乖離) × 投資ルール」の 3 軸で構成しています。

本ページで「武豊」という“人”の軸を押さえたら、コース・血統・買い目ルールへと読み進めると、馬券の組み立てが立体的になっていきます。

※本ページのデータは 2022年1月〜2026年4月の集計です。傾向は年によって変わるため、定期的に見直しています。

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ルンルン
ルンルン
データエンジニア
はじめまして。競馬のデータ分析を中心に情報発信をしているルンルンです。 「なんとなくの勘」ではなく、数字に基づいた予想で的中率と回収率を高めることをテーマに、JRA全場のレース傾向や馬の成績、脚質別の勝率などを日々分析しています。 主に扱っているのは、 過去数年分のレース結果の傾向分析 枠順や脚質、人気別のパフォーマンス 回収率を意識したデータ重視の買い方 競馬はロマンとギャンブルの間にある、奥の深いデータゲームだと思っています。 このブログでは、「明日の馬券に役立つ分析」をモットーに、初心者の方にもわかりやすいデータ予想を目指しています。 ご質問やご意見などもお気軽にどうぞ。 一緒に“データで競馬をもっと楽しむ”世界へ踏み込んでみませんか?
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