丹内祐次 騎手データ分析|逃げ・先行と東日本ローカルで妙味を読む
~人気薄での好走が目立つ丹内祐次騎手を「どこで買えば人気以上に走るか」までデータで押さえる~
丹内祐次騎手は、人気薄での好走が目立つ「妙味型」のジョッキーです。
ハナを切る・前々で運ぶ競馬が得意で、とくに東日本・北海道のローカル開催で結果を残しています。
このページでは、丹内騎手の成績を「人気との乖離(妙味)」の視点で整理し、脚質タイプ・競馬場・人気帯ごとの狙い目を一望できるようにまとめます。
・丹内祐次の「買いどころ・消しどころ」早見表(脚質タイプ/中央場・ローカル/重賞信頼度/人気の妙味)
・人気別成績(1番人気は買いか/妙味の出る人気帯はどこか)
・競馬場別/距離別/クラス別の得意・不得意
・脚質の傾向と、テン乗り(乗り替わり)時の成績
・馬券での具体的な使い方(軸にする条件/ヒモに回す条件/消す条件)
※本ページの数字は 2022年1月〜2026年4月 の JRA データをもとにしています(出典:JRA公式・JBIS Search の公開データをもとに当サイトで集計)。各表には騎乗数(母数)を併記しています。サンプルの少ない条件は「参考」としてご覧ください。数字は「こうなりやすい」という傾向の目安で、当日の馬場・展開・馬の調子とあわせてご判断ください。
他の騎手と並べて比較したい場合は、JRA 騎手データ分析まとめ(ハブ) もあわせてどうぞ。
結論:丹内祐次の「買いどころ・消しどころ」早見表
細かいデータの前に、まず結論です。
| 観点 | 丹内祐次の傾向 |
|---|---|
| 脚質タイプ | 前々の競馬が生命線。逃げは勝率23.4%・単勝回収率165%、先行も1,348鞍で単勝回収率118%・複勝回収率105%とベタ買いでプラス。後方からの追込は壊滅的(勝率0.6%・単勝回収率7%)。 |
| 中央場 / ローカル | 東日本・北海道のローカル型。札幌(551鞍・単勝回収率119%・複勝回収率90%)が主戦場で、新潟・福島は勝率11%超。関西(京都・阪神)は明確に苦手で消し。 |
| 重賞の信頼度 | ×(軽視):G1は16鞍で未勝利、G2・G3も勝率5%前後。稼ぎ頭は条件戦で、1勝クラスは単勝回収率91%と軸に使える。 |
| 人気帯の妙味 | 1番人気は勝率28.8%と堅実だがオッズ相応(単勝回収率73%)。妙味は中穴〜大穴で散発(8番人気109%・10番人気130%・12番人気223%)。 |
| 一言でいうと | 「人気で買う騎手」ではなく、逃げ・先行 × 東日本/北海道ローカル × 人気薄が重なったときの単勝・複勝が“買いどころ”。関西・後方・G1の本命人気は割引が基本。 |
以下、それぞれの根拠となるデータを順に見ていきます。
年別成績の推移
集計期間(2022年1月〜2026年4月)の総騎乗は 3,905 鞍、勝率 8.0%・複勝率 26.9%です。
| 年 | 騎乗数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2022年 | 804 | 8.0% | 25.9% | 96% | 85% |
| 2023年 | 862 | 6.1% | 24.8% | 63% | 74% |
| 2024年 | 911 | 7.7% | 26.5% | 76% | 69% |
| 2025年 | 1,007 | 9.4% | 29.7% | 69% | 71% |
| 2026年(1〜4月) | 321 | 9.0% | 27.4% | 60% | 60% |
騎乗数は年々増えており、2025年は1,007鞍と頼りにされる存在です。
勝率は2025年9.4%・2026年9.0%とやや上向きで、安定して騎乗機会を得ています。
総合成績(芝・ダート)
| 区分 | 騎乗数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 全成績 | 3,905 | 8.0% | 26.9% | 74% | 73% |
| 芝 | 2,138 | 8.4% | 28.3% | 70% | 75% |
| ダート | 1,767 | 7.5% | 25.2% | 79% | 71% |
芝・ダートで大きな差はなく、勝率は芝8.4% / ダート7.5%、単勝回収率はダート79% / 芝70%です。
どちらも単勝回収率は「ふつう」のライン(75〜80%)前後で、馬場の別よりも後述の脚質・競馬場のほうが妙味の出る軸になります。
人気別成績 ── 妙味はどの人気帯に出るか
| 人気 | 騎乗数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1番人気 | 368 | 28.8% | 60.1% | 73% | 81% |
| 2番人気 | 384 | 13.8% | 51.3% | 57% | 81% |
| 3番人気 | 311 | 10.9% | 44.4% | 64% | 83% |
| 4番人気 | 396 | 9.8% | 35.9% | 80% | 81% |
| 5番人気 | 344 | 6.4% | 29.7% | 65% | 85% |
| 6番人気 | 344 | 4.4% | 23.3% | 63% | 81% |
| 7番人気 | 344 | 3.5% | 17.7% | 51% | 74% |
| 8番人気 | 288 | 3.5% | 11.8% | 109% | 65% |
| 9番人気 | 265 | 1.5% | 8.3% | 40% | 54% |
| 10番人気 | 214 | 3.3% | 11.7% | 130% | 85% |
1番人気は勝率28.8%・複勝率60.1%としっかり走りますが、単勝回収率は73%でオッズに織り込み済みです。
「丹内=1番人気だから買い」という上乗せはなく、本命視するなら複勝・ワイドの軸として扱うのが現実的です。
4〜6番人気の単勝回収率は63〜80%と「ふつう」前後で、軸というより相手向きのゾーンです。
おもしろいのは中穴〜大穴で単勝回収率が跳ねる点で、8番人気109%・10番人気130%、さらに12番人気は223%(160鞍)と、人気薄での一撃が確認できます。
もちろん勝率自体は低く「狙えば取れる」帯ではありませんが、人気薄の丹内は単勝・複勝で薄く押さえて損のないゾーンです。
クラス別成績(重賞の信頼度)
| クラス | 騎乗数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 新馬 | 252 | 3.2% | 15.1% | 40% | 45% |
| 未勝利 | 1,431 | 8.2% | 28.7% | 54% | 70% |
| 1勝クラス | 1,255 | 10.0% | 31.9% | 91% | 82% |
| 2勝クラス | 523 | 6.5% | 22.4% | 86% | 76% |
| 3勝クラス | 195 | 7.2% | 22.1% | 91% | 80% |
| OPEN非L | 92 | 6.5% | 19.6% | 190%(参考) | 72% |
| OPEN(L) | 49 | 4.1% | 14.3% | 33%(参考) | 40% |
| GⅢ | 69 | 5.8% | 17.4% | 57% | 66% |
| GⅡ | 23 | 4.3% | 13.0% | 32%(参考) | 39% |
| GⅠ | 16 | 0.0% | 12.5% | 0%(参考) | 82% |
稼ぎ頭は条件戦で、とくに1勝クラスは勝率10.0%・単勝回収率91%・複勝回収率82%と、軸として使える水準です。
一方で重賞は明確に苦戦しており、GⅠは16鞍で未勝利(複勝率12.5%)、GⅡ・GⅢも勝率5%前後にとどまります。
丹内騎手は「重賞の大舞台で買う騎手」ではなく、条件戦で前々の競馬がはまったときに狙うのが基本線です。
距離帯別の傾向
| 距離帯 | 騎乗数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1000〜1300m(短距離) | 1,221 | 7.9% | 26.9% | 69% | 75% |
| 1400〜1600m(マイル前後) | 465 | 5.2% | 16.8% | 75% | 52% |
| 1700〜2000m(中距離) | 1,911 | 8.2% | 28.8% | 76% | 77% |
| 2100〜2400m(中長距離) | 148 | 11.5% | 28.4% | 108% | 70% |
| 2500m〜(長距離) | 160 | 10.6% | 31.9% | 61% | 71% |
勝率・単勝回収率がもっとも高いのは2100〜2400mの中長距離(勝率11.5%・単勝回収率108%)で、騎乗数は148鞍と多くないものの妙味が出ています。
逆に1400〜1600m(マイル前後)は苦戦帯で、勝率5.2%・複勝回収率52%と数字が落ちます。
もっとも騎乗数が多いのは1700〜2000m(1,911鞍)で、勝率8.2%・単勝回収率76%と「ふつう」の主戦場です。
競馬場別の傾向
丹内騎手の傾向がもっともはっきり出るのが競馬場別です。
| 競馬場 | 騎乗数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 札幌 | 551 | 8.9% | 33.0% | 119% | 90% |
| 新潟 | 385 | 11.9% | 35.3% | 72% | 81% |
| 福島 | 396 | 11.6% | 31.8% | 71% | 72% |
| 小倉 | 578 | 10.0% | 31.0% | 68% | 88% |
| 函館 | 486 | 5.3% | 30.7% | 37% | 81% |
| 中山 | 1,086 | 6.5% | 19.5% | 81% | 60% |
| 東京 | 248 | 3.6% | 12.9% | 75% | 45% |
| 中京 | 67 | 6.0% | 20.9% | 38%(参考) | 55% |
| 京都 | 75 | 1.3% | 20.0% | 8%(参考) | 57% |
| 阪神 | 33 | 3.0% | 15.2% | 32%(参考) | 26% |
札幌(551鞍・単勝回収率119%・複勝回収率90%)がはっきりした主戦場で、サンプルもしっかりありながら単勝回収率が100%を超えています。
新潟・福島も勝率11%超と高く、小倉は複勝回収率88%と北海道・東日本・小倉のローカルが買いどころです。
最多騎乗は中山(1,086鞍)ですが勝率6.5%・複勝回収率60%と平凡で、軸というより相手向きです。
逆に関西は明確に苦手で、京都は単勝回収率8%、阪神は32%・複勝回収率26%と、本命でも軸固定は避けたいゾーンです(いずれもサンプルは小さめ)。
脚質の傾向 ── 「前々に行けるか」が最大の分かれ目
| 脚質 | 騎乗数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 逃げ | 299 | 23.4% | 53.5% | 165% | 120% |
| 先行 | 1,348 | 12.7% | 39.6% | 118% | 105% |
| 中団 | 1,461 | 3.5% | 17.3% | 40% | 54% |
| 後方 | 698 | 0.6% | 7.6% | 7% | 24% |
| マクリ | 94 | 16.0% | 53.2% | 190%(参考) | 130% |
この記事でもっとも重要な表です。
逃げ(勝率23.4%・単勝回収率165%・複勝回収率120%)の破壊力は屈指で、ハナを切れた丹内の単勝・複勝はそれだけで買い目に入る水準です。
さらに見逃せないのが先行で、騎乗数1,348鞍と多いのに単勝回収率118%・複勝回収率105%と、ベタ買いでもプラスに乗る非常に優秀な数字です。
逆に中団・後方は壊滅的で、とくに後方は勝率0.6%・単勝回収率7%とほぼ用なし。
つまり「丹内の馬が前々に行けるか?」が買い・消しの最大の分かれ目で、前走の位置取りや当日の枠順から逃げ・先行できそうかを必ず確認してください。
コース形態そのもの(枠順・脚質バイアス)は 枠順アナリティクス が詳しいので、併用がおすすめです。
乗り替わり(テン乗り)時の成績
| 区分 | 騎乗数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 継続騎乗(前走と同騎手) | 1,361 | 9.5% | 33.1% | 67% | 79% |
| テン乗り(乗り替わり) | 2,251 | 7.6% | 24.9% | 81% | 74% |
勝率・複勝率は継続騎乗(9.5% / 33.1%)が上ですが、単勝回収率はテン乗りのほうが高い(81% / 67%)です。
継続騎乗は人気を被りやすい一方、テン乗りは相対的に人気を落とすぶん妙味が残る、という傾向です。
まとめ ── 丹内祐次の馬券での使い方
軸にしやすい条件
- ハナを切れる馬・前々で運べる馬。逃げは単勝回収率165%、先行も1,348鞍で単勝回収率118%・複勝回収率105%とベタ買いプラス。
- 札幌・新潟・福島・小倉のローカル。とくに札幌は551鞍・単勝回収率119%・複勝回収率90%と主戦場。
- 1勝クラスの条件戦。勝率10.0%・単勝回収率91%・複勝回収率82%と軸として使える。
- 2100〜2400mの中長距離。勝率11.5%・単勝回収率108%。
ヒモ・相手に回したい条件
- 1番人気(勝率28.8%・単勝回収率73%)。堅実だがオッズ相応で、複勝・ワイドの軸向き。
- 中穴〜大穴の単勝・複勝。8番人気109%・10番人気130%・12番人気223%と、人気薄で薄く押さえる枠として有効。
- テン乗り(乗り替わり初戦)。継続騎乗より単勝回収率が高く、「乗り替わり=割引」は不要。
あえて評価を下げたい条件
- 後方からの差し・追込しかできない馬(後方 勝率0.6%・単勝回収率7%)。脚質がはまらない丹内は黙って消し。
- 関西(京都・阪神)(京都 単勝回収率8%、阪神 複勝回収率26%)。本命でも軸固定は避けたい。
- 重賞・とくにGⅠの本命人気(GⅠは16鞍0勝)。大舞台での過信は禁物。
- 1400〜1600m(マイル前後)(勝率5.2%・複勝回収率52%)。距離帯のなかで一番数字が落ちる。
丹内祐次は“いつでも軸”の騎手ではありません。前々の競馬 × 北海道・東日本ローカル × 人気薄——この「買いどころ」が重なったときに、データ上の妙味が生まれます。関西・後方・GⅠの本命人気では、しっかり評価を下げるのが現代の丹内との付き合い方です。
次に読むべき記事
・ほかの騎手も同じ視点で見たい人 → JRA 騎手データ分析まとめ(ハブ)
・レジェンドの妙味分析も読みたい人 → 武豊 騎手データ分析
・コース・枠順のクセまで掘りたい人 → 枠順アナリティクス
・感覚ではなくデータで馬券を組み立てたい人 → ギャンブルから投資へ、ルールを変える
・具体的な買い目ルールが欲しい人 → 投資競馬プロフェッショナル式レビュー
※本ページのデータは 2022年1月〜2026年4月の集計です。傾向は年によって変わるため、定期的に見直しています。


